2011/07/10 16:14:17
同情と共感のの心理
アクティブリスニングの基本は、話し手の話す内容を共感的に聴くということです。共感とは、相手の感情をあたかも自分自身のものであるかのように感じ、しかもその中に自分の感情を巻き込ませずに感じることをいいます。
この共感をもって話を聴くことによって、話し手は初めて聴き手に本当に自分の抱えている苦しみが理解されたと感じて、心の重荷を下ろして楽になれるのです。
共感(empathy)と混同されがちなものに、同情(sympathy)がありますが、この2つは同じではありません。
共感とは、自分の感情は持ち込まず、相手の身になって考え、相手の気持ちで感じることです。同情とは、相手の立場で物事を考えるのではなく、自分の立場から考えることをいいます。
そこには、自分の経験や価値観といった枠組みから判断している部分が含まれ、相手を哀れんだり、かわいそうに思ったりという感情が付随します。
さらに、同情はどこか自分が相手に対して優位になっているという雰囲気が漂っています。それはある種の自己満足です。
自分は相手を理解してあげているという、勘違いともいえます。結局、同情とは「私はこう思う」というように、主体が聴き手になってしまいます。
主体が聴き手になるということは、聴き手が話し手になってしまうという、役割の逆転が起こってしまいます。そうなってしまうと、相手は話す気が失せてしまいます。
また、同情して自分の気持ちで話を聴いてしまうと、どこかで話し手の気持ちとズレが生じるものです。
それに対し、共感は自分の感情を混ぜずに相手の感情の動きに寄り添っていきますので、「あなたはこう感じている」と主体は話し手になります。そして、共感は相手と共に感じると言うことなので、相手と対等で同じ目線で物事を見ることになります。
先ほど同情はある種の自己満足であると書きましたが、この自己満足的な聞き方というのは、話し手の気持ちに水を差す結果となってしまいます。その聞き方の代表は、やたらと「分かる、分かる」を連発することです。
話を聴くプロであるカウンセラーは「分かる」という言葉は用いません。しかし、みなさん日常会話の中では結構使っているのではないでしょうか。それは本当に相手の気持ちを理解した「分かる」でしょうか。自分なりに理解したという自己満足の「分かる」ではないでしょうか。
実際には、他人の気持ちを分かってあげるということは、とても難しいことです。自分が話し手の時に、相手から「分かる、分かる」と言われたら、「そんな簡単に分かるもんか」と反発したくなるのではないでしょうか。
「分かる」という相づちは、結局のところ自分の経験や価値観と照らし合わせて、自分の枠組みから考えたものです。同じ境遇のように思えても、実際の生活環境は大きく異なるので、自分の体験から本当に相手を理解することはできません。
ここまで書くと、「分かる」という言葉は同情が含まれたものであることにお気づきになるでしょう。過去に自分が同じような境遇にいて辛い思いをしていたから、きっとあなたも辛いことでしょう、というのが「分かる」に含まれている意味です。
さらに具体的には、相手がとても苦しい状況にいるときに、「それはとても苦しいでしょう」「とても辛いと思います」と言うのは、同情の意がこもった言い方にとられることがあります。
そして、「とても苦しい状況にいるんですね」「辛く感じられるのですね」と返すことは、相手と同じ目線で話を聴く態度を示すことができます。
アクティブリスニングのポイントは、話の主体は話し手にあるというところを忘れないことです。
ナースフルとは、転職で有名なリクルートが運営している看護師転職専用サイトです。病院件数、科目別求人が業界 トップクラスです。医療業界の経験豊富なキャリアアドバイザーが好条件の求人を紹介 してくれます。経験豊富なコンサルタントがスピーディーに転職を サポート。ナースフル 看護師の転職の口コミ評判・看護師転職を成功させよう
アクティブリスニングの基本は、話し手の話す内容を共感的に聴くということです。共感とは、相手の感情をあたかも自分自身のものであるかのように感じ、しかもその中に自分の感情を巻き込ませずに感じることをいいます。
この共感をもって話を聴くことによって、話し手は初めて聴き手に本当に自分の抱えている苦しみが理解されたと感じて、心の重荷を下ろして楽になれるのです。
共感(empathy)と混同されがちなものに、同情(sympathy)がありますが、この2つは同じではありません。
共感とは、自分の感情は持ち込まず、相手の身になって考え、相手の気持ちで感じることです。同情とは、相手の立場で物事を考えるのではなく、自分の立場から考えることをいいます。
そこには、自分の経験や価値観といった枠組みから判断している部分が含まれ、相手を哀れんだり、かわいそうに思ったりという感情が付随します。
さらに、同情はどこか自分が相手に対して優位になっているという雰囲気が漂っています。それはある種の自己満足です。
自分は相手を理解してあげているという、勘違いともいえます。結局、同情とは「私はこう思う」というように、主体が聴き手になってしまいます。
主体が聴き手になるということは、聴き手が話し手になってしまうという、役割の逆転が起こってしまいます。そうなってしまうと、相手は話す気が失せてしまいます。
また、同情して自分の気持ちで話を聴いてしまうと、どこかで話し手の気持ちとズレが生じるものです。
それに対し、共感は自分の感情を混ぜずに相手の感情の動きに寄り添っていきますので、「あなたはこう感じている」と主体は話し手になります。そして、共感は相手と共に感じると言うことなので、相手と対等で同じ目線で物事を見ることになります。
先ほど同情はある種の自己満足であると書きましたが、この自己満足的な聞き方というのは、話し手の気持ちに水を差す結果となってしまいます。その聞き方の代表は、やたらと「分かる、分かる」を連発することです。
話を聴くプロであるカウンセラーは「分かる」という言葉は用いません。しかし、みなさん日常会話の中では結構使っているのではないでしょうか。それは本当に相手の気持ちを理解した「分かる」でしょうか。自分なりに理解したという自己満足の「分かる」ではないでしょうか。
実際には、他人の気持ちを分かってあげるということは、とても難しいことです。自分が話し手の時に、相手から「分かる、分かる」と言われたら、「そんな簡単に分かるもんか」と反発したくなるのではないでしょうか。
「分かる」という相づちは、結局のところ自分の経験や価値観と照らし合わせて、自分の枠組みから考えたものです。同じ境遇のように思えても、実際の生活環境は大きく異なるので、自分の体験から本当に相手を理解することはできません。
ここまで書くと、「分かる」という言葉は同情が含まれたものであることにお気づきになるでしょう。過去に自分が同じような境遇にいて辛い思いをしていたから、きっとあなたも辛いことでしょう、というのが「分かる」に含まれている意味です。
さらに具体的には、相手がとても苦しい状況にいるときに、「それはとても苦しいでしょう」「とても辛いと思います」と言うのは、同情の意がこもった言い方にとられることがあります。
そして、「とても苦しい状況にいるんですね」「辛く感じられるのですね」と返すことは、相手と同じ目線で話を聴く態度を示すことができます。
アクティブリスニングのポイントは、話の主体は話し手にあるというところを忘れないことです。
ナースフルとは、転職で有名なリクルートが運営している看護師転職専用サイトです。病院件数、科目別求人が業界 トップクラスです。医療業界の経験豊富なキャリアアドバイザーが好条件の求人を紹介 してくれます。経験豊富なコンサルタントがスピーディーに転職を サポート。ナースフル 看護師の転職の口コミ評判・看護師転職を成功させよう
PR